ドリーム小説 Komm,Gib Mir Deine Hand





















私は本日、生まれて初めてデートというものに出掛けます。














「悪ィな、待たせちまって」












待ち合わせの時間より少しだけ遅れて海燕さんが姿を現した。












「大丈夫ですよ。私が早く来過ぎただけですから」











…緊張する…











てか、やっぱ海燕さんカッコイイ…












私はついついボーっと海燕さんの顔を眺めてしまった。











「ん?俺の顔に何か付いてんのか?」












海燕さんが私の顔を覗き込みながら言った。












「ひゃあ!べっ別に何でも有りませんッ!」











いきなり接近戦はキツイ…!












ああでも夢みたいだな…












憧れの海燕さんとお付き合い出来てるなんて…













思い起こせば数週間前…












私は人生で最高に緊張しながら海燕さんに告白して
見事玉砕かと思いきやまさかのOKで…














んでもって昨日…












「明日どっか出掛けねぇか?の好きなトコ連れてってやるよ」













デートのお誘いがありましたッ!!
















「さぁて、…何処行く?」













またもやボーっとしていた私に海燕さんが話し掛けた。












どっ何処と申しましても…













「海燕さんとなら何処でも良いですッ!」













…って












いきなり何言っちゃってんの私ー!?












いや、確かに本音ですけど…














「…俺と一緒なら何処でも…」












私の言った言葉を繰り返しながら赤くなる海燕さん…















「かっわいいヤツだな、!」













「はっはい?」












可愛いって言ったよね、今…












「じゃあ、行くとしますか!」












そう言って海燕さんは歩き出した。













「何処にですか?」












と一緒なら何処でも」












ニヤッとイタズラっぽく笑う海燕さん…












私も嬉しくて笑った。













「じゃあ、手を繋いでも良いですか?」












「勿論良いぜ!」













私は差し出された海燕さんの手を取った。



















FIN














あとがき
初海燕さん!
忘れてましたよ、彼の存在;
因みにタイトルは独語で「貴方の手を握りたい」という意味です。
…独語難しいですね(どうでもいい)
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(_ _)m
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