ドリーム小説 I THINK I LOVE YOU

















爽やかな朝の光が部屋に差す頃、僕は誰よりも早く目を醒ましてしまった。


時計を見るとまだ午前五時。


今日は休日、誰も起きていないだろうな…


だけどもう一度寝る気になれない僕は一人で散歩することにした。




庭はいつも通り秋の冷たい風が吹き抜けていた。

思わずくしゃみをすると、どこからか女の子のクスクス笑いが聞こえてきた。



「イヅル君そんなに寒いの?」



姿を現したのは同じ組の君だ。



「人のくしゃみ見て笑うなんてヒドイよ…」




「あーごめんごめん、ちょっと面白い顔だったからつい…」



そう言いながらも君は笑っていた。



君も早く目が醒めちゃったの?」


「うん。まぁね」



僕達は芝生の上に座りながら話を続けた。








「この前の鬼道の授業は最悪だったね…
話ばかりで夢の世界にいってしまいそうだった」



「イヅル君も授業中に眠くなったりするんだ〜。すごくマジメな子かと思ってた」






僕達はたわいない話をして時間を過ごした。


思えば君とこんなに話をしたことはなかった。


なのに君の仕草一つ一つが目に止まって焼き付いて離れない…。



笑顔がすごく可愛くて、“イヅル君”と呼ぶ声が心地良い…





もしかして…







「たぶん僕、君のことが好きだよ」



「えっ…今何か言った?」


「べっ…別に何でもないよ」






頬が赤く染まっているに違いない。



しかし幸いなことに、君には不意に口から出た本音は届いてないらしい。







そう…僕はたぶん君に恋してしまったんだ…



でも「好き」の言葉はまだ言わない。



たぶんが絶対に変わるまで…









FIN








あとがき
学生時代のお話でした。苗字でしか呼ばないんだろうな…イヅルは。
多分。
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(_ _)m
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