鉛の飛行船



















私は飛べない。





鉛の飛行船の様に。





私は軽い物質では出来ていないの。





ふわふわとお空に逃げ出す事を許されて無いから。





ちゃん、御機嫌如何?」





「普通」





この人の名前は市丸ギン。





私はギンに拾われて、ギンの物になった。





私はギンのお人形なの。





「最近、御機嫌ななめやねェ…。
お外行きたいん?」





私は首を横に振った。





どうせお外には出してもらえないもの。





私はずっとお部屋の中でギンだけを見ておかないといけないから。





「可愛いねェ」





少し困った顔をしながらギンが言った。





髪を撫でられる。





それから抱き抱えられてお布団のある場所に向かった。





またあれをしなくちゃいけない。





気持ち良いけど疲れるあれ…





「あっ…」





着物をするすると脱がされて、直接触られる。





「綺麗な肌やね」





身体中に口付けされて真っ赤な痕がたくさん出来た。





たくさんたくさん触られて、たくさんたくさん気持ち良くなる…





「ああっ、ギン」





お砂糖みたいに溶けて無くなりそうになる…





ちゃんはほんまに可愛いねェ。
ずっとボクだけのもんにしたいわ…」





ギンの囁きが段々と遠くなってくる…





「やっ、ああっ」





ちゃん、愛してる…」





中に流し込まれたらそれが終わった合図…





飛べない飛行船は何時もお空を見詰めてる…





虚ろな瞳でお空を見てる…





お空も太陽も雲も…





本当は恋しくて仕方ない…











FIN










あとがき
鉛の飛行船。
分かる人には分かるとあるアーティスト名の由来。
最近、本誌にギンが出てこないせいかギン夢が増えてます;;
てか、意味不ですみません;;
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送