ドリーム小説 Winter Day













「もうすぐ冬やね。イヅル」


「そうですね。隊長」



「もう一年経つんやね…あの日から」











その日はいつも以上に寒い日やった。



「寒いなァ…」



ボクは散歩がてら門の側にやってきた。


そしたら居たんよ。



黒髪の可愛い女の子が…


それがちゃんやった。



「君…確か十一番隊の四番席のちゃんやんなァ。
そんなとこで何してんの?」





「どちら様?」



ちゃんが振り返る。




「あっボク?ボクは三番隊隊長の市丸ギン」



「ああ…市丸隊長…」




「さっきの質問に戻るけどちゃん何してんの?」



「剣八さんを待ってるんです」


「あっ…更木待ってんの」



そういえば…付き合うてるらしいな…
この二人…



「市丸隊長は剣八さんと仲が良いのですか?」


ちゃんはにっこり笑った。



「そうやね…まぁまぁ仲ええかな」



それからは殆どちゃんがボクを質問攻めにした。


笑いながら楽しそうに。
ボクもちゃんと話してる時は楽しかった。



「市丸隊長、手が真っ赤ですよ」


ちゃんがボクの手を取って心配そうに眺めた。


「寒いからねぇ…」



「じゃあこれどうぞ」


ちゃんは首に巻いていたマフラーをボクの手に被せた。



「これで寒くないですよね。あっ…そろそろ剣八さんが帰ってくる時間だ。
じゃあまた、市丸隊長」





サッとちゃんの姿が消える。


ボクは暫く一人でマフラーを眺め続けた。











「あん時からやろうなァ…きっと」



「何がですか?」


イヅルが不思議そうな顔した。


「秘密やv」



「はっ?」



そうそうあん時、あん時からボクはちゃんが好きやねん…



あの寒い雪の降る冬の日からな…




例え更木のもんやとしても…










FIN








あとがき
ギンとヒロインが初めて仲良くなった(?)時のお話です。
ほのぼのちっくですがシリアス風味みたいなまた分類難しい話です;
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(_ _)m
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