ドリーム小説 闇の中の光













ボクは今、久し振りに流魂街を歩いてる…


そしたら…


「ねぇ…お兄さん。アナタ死神でしょ?ヤらせてあげるからお金ちょうだい」


女の子がいきなり話し掛けてきた。
長い黒髪を纏めもせずだらりと伸ばしていた。


「お金…?そんなん此処では何の役にもたたんやろ?」


「役にたつよ。日用品とか買わなきゃいけないじゃん。
で、どうすんの?お兄さん」


女の子は淡々と語った。


ボクは何か知らんけどこの子に興味を持って「ええよ」と言った。









「あッ…」


「気持ち良い?」



女の子は頷く。


「…」









「はい。お金」


行為が終わった後、お金を渡した。



「ありがと。お兄さん太っ腹だね。こんなにいいの?」


女の子はお金を数えながら此方を見る。


「そんな事より…さっき気持ち良いって言ったん嘘やろ」


沈黙が流れる。



「…よく分かったね。…何て言うかねー、生活の為にヤってんだけどさ…。
好きでもない男とシたって心が満たされないの。その人がどんなに巧くてもさ」


「好きな人…おるん?」

「昔いた。でもその人は死神になって…死んだ」


女の子の目は宙を見つめている。



「…自分も死のう思たん?」


ボクは女の子の手首に視線を落とした。


「あぁコレ…。最初は死のうと思ってしたんだけど、死ねなくてね…。
次第に生きてるって証しが欲しくて傷付けるようになった。
痛いって感じたり血が出たりするとあぁ生きてるんだな≠チて思う」


………成る程な。



「…気に入った。ボクとおいでや。君の”好きな人”になったるわ」


手を差し伸べた。



「…いいよ。でもさ…お兄さん変わってるね。
私そんなに惚れっぽくないから落とすの大変だよ」


女の子は手を取り返した。


「そうかな?必ず落としてあげるから心配せんとき。
あっそうそう…ボクの名前はギン…市丸ギンやで」




「私はよ。宜しくねギン」





今…闇の中に光が差した。





FIN




あとがき
援助交際やリストカットについてのルポを読んで書きたくなったこの話…。
真剣にupしていいものか悩んだあげくupしました;
もし、この話で気分を害されましたら即メールでお知らせ下さい。
削除致しますので…。
では、こんな話を読んで下さりありがとうございましたm(_ _)m
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