Bus Stop





















私の昔話を聴きたいか…?





それならば話してやろう…





遠い昔、私は恋に堕ちたのだ…





決して堕ちてはならぬ者に…





それは私がまだ三席だった頃、とある夏の日、雨の降りしきる午後だった…





私は現世に降り立ち、仕事をこなしていた。





周りを木々で囲まれた道に居たのだ…





私の運命を変える少女が…





雨が激しく降っているのに傘も差していなかった。





私は少女を暫く見詰めた…





長い黒髪に透き通る様な白い肌…





すると少女は私の方を振り返ったのだ。




そして私に…





「変わったお召し物ですね」





と言い笑い掛けたのだ。





私は少し驚いたが人間でも死神が見える者が希に居る事を思い出し、少女に返事
を返した。





「私は人間では無いからな。其れより…どうしてお前は傘も差さずに居るのだ」




「帰る途中で雨が降ってきまして…。天気予報では晴れだと言っておりましたし
、傘は持ち合わせていなかったんです。それで此処でバスが来るのを待っており
ます」





少女は笑っている。




私は持っていた傘を少女に差した。





「ありがとう御座います。お優しいのですね」





「私は濡れた女を放っておく程冷たくは無い」





「…そうですか」





ゆっくりと時が流れていく様に感じた。




雨音しか聞こえぬ場所で心地良い沈黙が二人を包む。





私は少女を見た。





「…名は何と…」





私が言葉を発しようとした時、前方から少女が乗る“バス”がやって来た。





「来た様だな…」





バスが止まる。





戸が開くが少女は乗ろうとしない。





そして戸が閉まり、バスは行ってしまった。





「…何故乗らなかったのだ。お前は待っていたのだろう…」





「もう少し…貴方と一緒に居たいと思いまして」





「なっ…」





私は少女の言葉に驚いた。





「私はと申します。貴方のお名前は…?」





「…朽木白哉だ。…美しい名だな…」





はまた笑っている。




私は差していた傘を手から離し、を抱き締めた。





そして…





口付けた…





それは禁断の恋の始まりだったのだ…





遠い…





遠い昔の事だがな…





FIN







あとがき
意味不な話を書いてしまいました;
すみません;;
久方振りに兄様書くと何だか偽者みたいですよね…
駄目だ、私;
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
参考音楽:ホリーズ/バス・ストップ
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