Centerfold




















俺の不幸話を聞いてほしい。





俺は学生時代、好きな女が居た。





名前は





美人で頭が良く、誰からも好かれる





ハッキリ言おう…は俺の天使だった。





「阿散井君、おはよう」





「おっ、おう」





ちょっと話し掛けられたぐらいで俺の心臓は激しく鼓動した。





「実習同じ班だね!頑張って一番になろう!」





「おっ、おうよ!やるからには一番になるぜ、俺は」





「頼もしいね、阿散井君」





そう言って笑う





その笑顔に俺は癒された。





「はい、阿散井君。
何時も阿散井君のお弁当質素だから私作ってきたんだ!
美味しくないかもしれないけど…」





「いや、そんな事ねぇって!
めちゃくちゃうめぇし!ありがとな、





「どういたしまして」





は笑った。





純粋で穢れを知らない天使。





は本当に優しかった。





それは俺に限らず、誰にでもだった。





だから、は人気者だったんだと思う。





そんなマドンナ的存在のに告白する程の勇気は俺に存在せず、
結局“良いお友達”関係から脱出する事無く、俺は学校を卒業した。





とはそれ以来全く会っていなかった。





そして…





忘れもしないあの暑い夏の日…





実に十数年振りに俺はと再開する。





誰も予想出来ねぇ形で…!





俺はあの日、何となく本屋に行き、
何となくいかがわしげな本を立ち読みした。





あの時の衝撃は未だに残っている。





雑誌の見開きページ、其処に居たんだよ。





…………。





俺の天使が!!





が思いっ切り脱いでたんだよ!!





俺の頭は真っ白。





暫くショックから立ち直れなかった…





「なっ、最悪だろ」





「でも恋次さんその本楽しそうに見てますよね?」





「うるせぇ、理吉!テメーなんかに俺の気持ちが分かるか!」





「れっ、恋次さん…ぐるじぃ…!」





俺の天使はな…





堕ちちまったんだよ。










FIN









あとがき
哀れな恋次でした;
最早夢じゃないですねコレ…
すみません;;
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
参考音楽:J・ガイルズ・バンド/堕ちた天使
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