Heart Breaker



















何時もお前は私を惑わす…





心を壊してしまう。





私はお前を誰よりも愛しているというのに…





「白哉、そんな事分かっているわ」





は何時もの台詞を並べる。





「私は貴方を愛してるわ。
貴方が私を愛してくれているのと同じくらい」





笑顔を添えて私に言うのだ。





何度も、何度も…





「私は白哉だけのものよ」





嘘ばかりだ…





嘘だと分かっているのに…





私はその言葉を欲している。





、私も愛してる。誰よりもだ」





の細い身体を抱き締めて私は言った。





見知らぬ男に抱かれてきた身体でも愛しくて堪らない…





私は首筋に口付けを落とした。





「今日は駄目よ」





が囁いた。





私以外の男に付けられた“痕”が見られるのをは嫌がる。





拒否される理由はそれだ。





「疲れてるの」





適当な言い訳で誤魔化すのは今に始まった事では無い。





「そうか…。ならば仕方ない」





「ごめんなさいね、白哉。また今度にしましょう」





が申し訳無さそうな表情で微笑った。





どうすれば…





どうすればの全てが私だけのものになる?





私は無しでは生きていく事が出来ぬ…





は蝶の様に舞い、その愛らしさで華を魅了する…





何時の日か知らぬうちに華の蜜を独占し華を枯らしてしまう…





私は枯らされて見放されるのが運命なのか…





「白哉は優しいから好きよ」





心を壊されても私はを愛している。





の澄んだ黒い瞳に私だけが映る時が少しあるだけで満足だ。





全てが欲しいのが真実だが、私はそれで充分なのだ…





「愛しているわ」





それだけで…








FIN








あとがき
やっぱりこんなのになってしまいましたよ;
ブログで言ってた通りに;
切ない兄様です、はい;
私にしては珍しく悪女な主人公。
たまには良いですよね。
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
参考音楽:グランド・ファンク・レイルロード/ハートブレイカー
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