先輩ッ!
先輩…
俺はアンタの事がどうしようもなく好きになりました。
「修兵!」
「あっ、先輩。どうも」
「何辛気くさい顔してんのよ!
将来の有望株なんだからもっと堂々としなさい」
にっこりと笑いながら俺の背中をポンと押す女。
この人は俺の好きな人、先輩だ。
俺より一つ上級生で、優しくて、明るい先輩だった。
「これでも堂々としてんスよ」
「あら、そう?私には悩んでる様に見えたけど」
ええ、青春真っ盛りな悩みを抱えてますよ。
アンタのせいで。
そう言ってやりたかったがそういうワケにもいかず、
俺は唯苦笑いするしかなかった。
「……もうすぐ卒業するんだよね、私」
「あっ、はい。そうッスね」
神妙な面もちで冬の寒空を見上げる先輩…
どうしちまったんだろ…
「卒業しちゃったらこうやって会う事も無くなるんだろうね」
……。
「そんな事無ぇッスよ!俺会いに行きますから。
俺、先輩の事好きです…し…」
ゲッ…!
口滑らしちまった…
キョトンとした表情の先輩…
あーどうしよう…
「修兵…冗談上手いね」
「いや、冗談じゃないんです」
こうなったら言うしかねえよな…
「俺、先輩の事がずっと好きでした!
俺で良ければ付き合って下さい!」
俺は一気にそう言って頭を下げた。
恐る恐る先輩の顔を見ると呆気に取られた顔をしている。
「……ありがとう」
先輩が笑う。
「突然だからビックリしちゃったけど、
修兵なら大歓迎だよ」
「マジ!?ありがとうございます、先輩!」
俺はそう言って先輩を抱き締めた。
「ちょ…修兵!?」
何か勢いで告白した様なモンだったが、
結果オーライという事にしておこう。
FIN
あとがき
ありきたりな話になってしまいました;
こんな話もたまには良いかなぁなんて書いたんですが;
すみません;;
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
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