Whole Lotta Love



















俺を愛してくれよ。





頼むからさ。





マジだって。





冗談じゃない。





素っ気無くすんのは止めてくれよ。





「修兵が言うと嘘っぽい」





「…またそれかよ」





「だって嘘っぽいもんは嘘っぽいもん。
じゃあ私仕事に戻るね。
修兵も副隊長なんだからちゃんと仕事しなさいよー」





今、俺を夢中にさせてる女…





幼なじみの





ガキの頃は何とも思わなかったが、
成長する毎に少しずつ惹かれていった。





笑顔が可愛らしくて、明るい





何時の間にか愛してた。





俺は何度も何度も告白したが「嘘っぽい」を理由に却下され続けている。





そんなに俺は遊んでる風に見えるのか…?





「つーか幼なじみのクセに何で分かってくれねぇんだよ…」





「分かって無いワケじゃないよ」





!?お前仕事行ったんじゃねぇのかよ」





仕事に戻ったハズのが物陰からひょっこり現れた。





が溜息を吐きながら言う。





「分かって無いのは修兵の方じゃん。
もう何回もだから言っとくけどさ…
私は修兵の事嫌いってワケじゃないからね。唯…」





「唯、何だよ」





俺が聞き返してもは暫く黙っていた。





細い指をくるくると持て余している。





「唯ね…仮に付き合っても今の修兵には結局、
私はジャマになると思ってるの」





「何でだよ」





「修兵は副隊長でしょ。だから」





は俺の目を避ける様にしていた。





「そんな事はねぇな。まず有り得ねぇ。
今のの言動からしては俺と付き合っても良いって事だな!
じゃあ話は早い。今日から俺達は恋人同士だ!」





俺は早口にそう言った。





「はっ!?私そんな事言ってないよ!
てか修兵が勝手に決める事でも無いでしょ!」





は俺の発言に大きな声を出して慌てた様子だった。





「決めたもんは決めた。
俺にとってはジャマなんかにはならねぇしな」





「もう…」





がまた溜息を吐いた。





「愛してるんだよ」





俺はに笑った。





今はこんな感じで成り行きっぽいけど、
少しずつ変えていこうぜ。





「ちょっとしょげてるから戻ってきてあげたのに…。
戻ってこなきゃ良かった」





はそう言いつつも満更でも無い様な表情だった。





俺を愛してくれよ。





胸いっぱいの愛で…





俺も胸いっぱいの愛を返すから。








FIN





あとがき
ツェッペリンの曲をタイトルに付けてみましたが、
物の見事に意味不な話に…;
てか、修兵書くの久し振りなのに…;
すみません;;
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(_ _)m
参考音楽:レッド・ツェッペリン/胸いっぱいの愛を
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