お気に召すまま





















“あなたのお気に召すままに”





あなたはそう言って微笑います。





柔らかい微笑み。





私はそれに癒されます。





「シャウロンさん、今日はどんなお茶にします?」





「どうぞ。あなたのお気に召すままに」





シャウロンさんが微笑みながら言いました。





“お気に召すまま”





これはまるでシャウロンさんの口癖の様です。





「今日はシャウロンさんの“お気に召すままに”」





私はそう言ってにこっと笑いました。





さん、あなたは本当に可愛らしい方ですね」





「いやいや、そんな事は…」





“可愛らしい”そう言われて私は紅くなりました。





そんな私を見てシャウロンさんはまた“可愛らしい”と言います。





私は耳まで真っ赤になりました。





「じゃあ、今日は私がさんにお茶をお入れしましょう。
私の“お気に召すまま”ですよ」





「はい。シャウロンさんの入れたお茶なら何でもおいしいですから」





さんにそう言って頂けると嬉しいですね」





シャウロンさんが後ろを向いてお茶を入れています。





その背中がとってもカッコ良くて、私は見とれてしまいました。





「はい、どうぞ。さん」





「あっ、はい」





慌ててお茶を受け取る私を見てシャウロンさんは…





「大好きですよ、さん」





と言うのでした。





「私がさんに“お気に召すまま”と言うのは、
あなたの事が好きだからなのですよ」





シャウロンさんが微笑みました。





私はもうこれ以上紅くならないだろうという程、紅くなり、




「ありがとうございます」





としか言えませんでした。





私もシャウロンさんの事、大好きなのに…





さんのお気持ちは理解しているつもりです。
なので無理は為さらなくて良いですよ。
あなたの“お気に召すままに”」





シャウロンさんはまた微笑いかけてくれます。





私はその言葉に目を大きく見開いて、
紅くなったままお茶を一口飲むのでした。









FIN









あとがき
可愛らしいお話にしたつもりだったのですが、いかがでしょうか?
電車内で書いたので何だか話が纏まっていない様な…
すみません;
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
参考音楽:ジャーニー/お気に召すまま
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