Dazed and Confused



















茫然と混乱…





私はそんな世界の中生きている…





それが私の運命。





「藍染様…」





「どうかしたかい?





藍染様が私の名を呼ぶ。





そして私に触れる。





それは至上の幸せの筈なのに何故だか心は空っぽで…





元より心なんか持っていないけど、そんな感じがする。





「唯、御名前をお呼びしたかったと申したら
お怒りになるでしょうか…?」





「僕はそんなに短気な男じゃないよ」





藍染様が私にだけ見せる笑顔…





私は藍染様にとって特別な物。





は良い子だ。愛してるよ」





“愛してるよ”…





それでも心は晴れない。





「藍染様は本当にお前をお気に召されてる様だな」





「ウルキオラ…」





藍染様が去った後、
物陰からウルキオラが姿を現した。





「覗いてたなんて藍染様にばれたら罰せられるんじゃないの」





私が諭す様に言ってもウルキオラは表情一つ変えない。





彼の表情が変わらないのは常日頃からだけど、
今日は殊更変わらない。





「俺は覗いていた訳じゃないさ。
たまたま通りかかっただけだ」





ウルキオラは私をじっと見詰めている。





沈黙のせいもあってか私は居心地が少し悪かった。





…お前は自分という物を持っていなさ過ぎる」





ウルキオラの唇だけが秩序正しく動いた。





「言葉を返す様で悪いけど、
私達に自分なんて必要無いと思う。藍染様の為に
働き、動いて、尽くすのが私達でしょ」





ウルキオラが一瞬黙った。





そしてまた唇だけが動く。





「俺が言っているのはそういう事じゃない」





そう言ってウルキオラは背を向けた。





それから振り返って言った。





「藍染様は絶対だ。
けれど…辛そうなお前を見るのは何故か耐え難い。
俺が藍染様に逆らう事があるとすれば…お前の事でだろう」





ウルキオラはそれだけ残してさっと消えていった。





「…ありがとう」





茫然と混乱と…





ウルキオラの言葉はこんな世界じゃ許されない言葉…





私の心はその時、空っぽじゃなくなった気がした。





でも少し痛かった様に感じた。





「ごめんなさい…」





次に口をついて出た言葉は謝罪の言葉。





私の言葉は、誰も居ない其処に虚しく響いた…










FIN








あとがき
初ウルキオラ夢。
完全に偽物…orz
なかなかちゃんとしたもんは書けないです;;
…すみません;;
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
参考音楽:レッド・ツェッペリン/幻惑されて
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