半面紳士





















「こんにちは、さん」





「あっ、シャウロンさん。こんにちはー」





廊下を歩いているとシャウロンさんが声を掛けてくれた。





この人は他のみんなと違ってとても大人な人だった。





「少しお疲れの様ですね。お茶でも飲んでいきますか?」





シャウロンさんが自室のドアノブに手を掛けながら言った。





「あっ、はい。ありがとうございます!」





私はシャウロンさんのお言葉に甘えてお茶をご馳走になる事にした。





気遣いもしてくれるし、本当良い人だなー。





「どうぞお掛け下さい」





「あっ、どうも」





私は椅子に腰掛けた。





びっくりする程に整理された綺麗なお部屋…





ディ・ロイのお部屋とか私のお部屋なんかとは比べものにならない程だなぁ…





ハッキリ言ってよく棲めてるなぁって感じだもんな、私のお部屋。





うーん、
私もシャウロンさんを見習ってお部屋のお掃除しようかなー…





「どうぞ」





「あっ、はい。戴きます」





私は差し出されたお茶を飲んだ。





優しくて、ホッとする味がした。





「これすっごく美味しいですね!」





「そうですか。それは良かった」





シャウロンさんは嬉しそうに言った。





「シャウロンさんって…
優しいし、理知的だし、紳士だし…言う事無いですよねー」





私がそう言って微笑うと
シャウロンさんの眉がぴくりと動いた様に見えた。





あれ…私、何かまずい事言っちゃったのかなぁ…





「そうですね。
でも…私とて、時には理性的でなくなる時もあります」





「えっ、そんな事あるんですか?
例えばどんな時なんですか?」





私は気になって訊いてみた。





「例えば…
さん、貴女の様な美しい女性を目の前にした時だ」





「えっ…」





「冗談ですよ。さんが美しいのは確かですが」





冗談とは言われたものの、私はそれから暫く、
無い筈の心臓がドキドキしっぱなしだった。










FIN










あとがき
何故か最近妙に気になっているシャウロン。
なので夢書きました。
ああいうキャラ好きなんですよねー。
んで、私の中ではディ・ロイは片付けベタです;
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
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