おとぎの国のお姫様は麻薬中毒者・III





















私は…





どうなってしまったのでしょうか…?





イールフォルトさんが下さった“お薬”…





あの日から毎日打っています。





“無くなったら何時でもいらして下さい。
“お薬”…楽しいでしょう?”





数日前のパレードの時、
行列に居たイールフォルトさんの口元がそう動きました。





確かに今までに感じた事が無い程、
楽しくて幸せな気分になるのですが、暫く経つと苦しくて、痛くて…





たくさん打ちたいのですがもう“お薬”はありません。





…イールフォルトさんに戴きに行かないと…





私はふらふらとお城から抜け出しました。





「イールフォルトさん」





私はイールフォルトさんのお家の前で彼を呼びました。





姫…」





「御願いです、“お薬”を下さい…!“お薬”が無いと…私…」





私がそう言うとイールフォルトさんの口元が上がりました。





「良いですよ。でも……ただでは差し上げれません」





ただでは下さらない…?





イールフォルトさんは冷たく微笑っています。





「お金ですか?お金ならたくさんありま…」





「…お金ではありません」





「なら土地ですか?」





「それも違います、姫」





「なら…」





「僕が欲しいのは姫…貴女だ」





イールフォルトさんが私の手首を掴みました。





私は突然怖くなりました…





その瞳は氷の様に冷たく私を射抜いていたからです。





「世間知らずの箱入りお姫様を堕とす事など息をするより簡単だ…。
“薬”が欲しいんだろう…?」





イールフォルトさんは口調も、表情も変わっていました…





「ずっと愛していた、姫の事を。
姫…永遠に僕のものになると誓え。
そうすれば…“薬”をやる…欲しい時にいくらでも」





“お薬”が欲しい…





“お薬”が無いと身体が痛いです…





「私は…永遠にイールフォルトさんのものです」





私がそう言うとイールフォルトさんは微笑いました。





「よく言えたよ…姫は本当に良い子だ」





「“お薬”は…」





「“薬”はまだだ。その前に…する事がある」





そう言ってイールフォルトさんは私を床に押し倒しました。





それから、ドレスをナイフで裂いていきます…





私はあっという間に裸にされてしまいました…





「綺麗な肌だ」





「やっ…あっ…」





何故でしょう、
イールフォルトさんが触れた所がとても熱くて…気持ち良いです。





恥ずかしくて堪らない筈なのですが…





「気持ち良いのか?こんなに濡らして」





「あっ…すごく…やっ、あっ…気持ち良い…です」





大事な所も全て見られて全て触られています。





なのにどうして気持ち良いのでしょうか…?





「じゃあ挿れようか」





「ひっ…!?」





私の大事な所に男の人のあれが入ってきました。





痛い…!





とても痛くて私は涙を零しました。





「その表情…堪らない…。もっと酷くしたくなる…」





イールフォルトさんは気持ち良さそうでしたが、
私はまだとても痛くて堪りませんでした…





「痛い…痛い…」





イールフォルトさんは何度も何度も腰を打ち付けてきました。





私は気が遠退きそうになっていきます…





「そろそろ…出すからな」





出す…?





一体何を…?





「いやっ!?」





何か熱くてどろどろした物がどくどくと脈打ちながら
私のお腹の中に流し込まれました…





「上出来だ、姫。後で“薬”をたくさんあげよう」





「“お薬”が戴ける…」





私は嬉しくて微笑みました。





イールフォルトさんも微笑っています。





「誰よりも愛している…。
そして…闇の果てまで堕ちるがいい、愛する可愛い姫。
永遠に…永久に僕のものだ…」





私はそれからずっと、ずっと
“イールフォルトさんのもの”になっていました。





「あっ…あっ…イールフォルトさん!
愛してますっ…!ああっもっと…!」





“お薬”も“気持ち良い事”も大好きですもの…










FIN










あとがき
長ッ;
本当は連載にしたかった話なんですよね、これ;
今やってる連載が落ち着いたら、連載として書き直そうかなとか思ってます。
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
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