植物人間よ、何処に行こうとしている?
私はまるで植物人間。
生きてるのに自由は無い。
私の自由はあなたに奪われた。
「お前は変わらずに良い表情をするな、」
行為中に囁かれる言葉。
私はイールフォルトの快楽人形。
「あっ、あっ、や…」
喘ぐ事しか知らない。
「…返事ぐらいしろ。は喋れないのか?
喘ぐ事しか知らないのか?」
そう、さっきも言った通り。
頭は真っ白。
だから何にも答えられない。
「は変態か?」
屈辱的な言葉。
突き上げられながら私は一生涸れる事のない涙を流す。
「良い表情だな。もっと俺にその表情を見せろ」
バシッ!
叩かれる。
凄く痛い。
止めて欲しいけど、止めてとは言えない。
そんな事言ってもイールフォルトを喜ばせるだけ。
何度も何度も殴られた。
突きながら叩かれる。
快楽と痛みの狭間で私は溺れた。
「痛い…止めて…」
気を緩めた瞬間にふと出た言葉。
私がまだまともだという証拠かもしれない。
「止めて欲しいか?」
イールフォルトが訊ねる。
蒼の瞳は妖しく光っていた。
私は頷いた。
「…人形の分際で俺に指図するんじゃない。
、お前は俺を喜ばせていればそれで良いんだ」
イールフォルトは高笑いしながら、また私を殴った。
「死ぬまで遊んでやるよ。可愛い俺の人形でな…」
ああ、私はやっぱり植物人間。
何にも反応できない。
快楽と痛み以外分からない。
植物人間よ、何処に行こうとしている?
私は行き着く場所が無いというのに。
FIN
あとがき
イールフォルト…
サディスト過ぎ;
ヤバイですね;
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
参考音楽:ピンク・フロイド/ヴェジタブル・マン
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