エンドレスジャーニー





















終わりのない旅へ出掛けませんか?





私と一緒に…





「まるで御伽噺の様ですね。まあ、貴女らしいですが」





シャウロンさんが微笑む。





私は床に着かない足をぶらぶらさせながら、
シャウロンさんが淹れてくれたお茶を飲んでいた。





大好きなシャウロンさん。





優しくて紳士的で他の破面とは全然違う。





だから私はシャウロンさんが大好き。





「本で読んだんですよ。
終わらない旅を二人の若者がするんです。
そしたらたくさんの、
綺麗な場所とか幻想的な場所に辿り着くんです。
それならシャウロンさんと行ってみたいなぁって思ったんです」





さんはロマンチストですね」





シャウロンさんは変わらずに微笑みを浮かべている。





ティーカップとソーサーの触れ合う音が響いた。





「その本には本当の事だと書いてありましたよ。
シャウロンさんは信じてないんですか」





私は少し膨れた。





そうしたら、シャウロンさんは笑って返す。





「いえいえ。そんな事は無いですよ。
私はリアリストですが、
さんがそう仰るのなら間違い無いでしょう。
私も是非行ってみたいですね」





「良かった。シャウロンさんが信じてくれて」





私はにっこりと笑った。





さんとなら何処までも行けそうですからね。
貴女の様な美しく賢い女性が一緒なら」





「えっ、いや…そんな事ないですよ!
私、馬鹿ですし綺麗なんかじゃないですし」





シャウロンさん何言ってるんだろう…





普段ならこんな事言わないのに…





私は紅くなりながら慌てて否定した。





さん、貴女は自身が感じておられる以上に
美しく賢い女性ですよ。自信を持って下さい。
私は貴女の事が好きですよ」





サラッとこんなセリフを言えるシャウロンさんは凄い。





私は耳まで紅くなって何も言えなくなった。





「“終わらない旅”に行きましょうか?
私と貴女が歩む道こそが其れなのでしょう」





シャウロンさんが私に手を差し伸べる。





「はい」





私はその手を取った。





エンドレスジャーニー。





終わらない旅の序章は幕開けした。











FIN










あとがき
また意味不;
そしてシャウロンさん。
いやあ彼、なんか好きです。
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
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