グッバイ、ブルースカイ





















さよなら、さよなら…





私は消える。





泡になって消える。





…何をしているんだ」





「イヅル…様…」





カタン…





そう音を立てて刃物が私の手から滑り落ちた。





「莫迦な真似はよすんだ」





イヅル様が私の腕を掴む。





いつもこう。





死にたいのに死なせてくれない。





「そんなに自分の血が見たいのか?」





「そんな…事は…」





イヅル様は私の御主人様。





だから勝手な真似をしてはいけない。





でも、私はこんな世界から逃げ出したいの。





…君は僕の何なんだ…?」





「どっ…奴隷です」





握られた手首に強烈な痛みが走る。





「“性奴隷”だろ。あと“快楽人形”が抜けてる」





「あっ!ぐっ…!」





ザクッと嫌な音を立てて刃物が私の脚に突き刺さる。





痛みを超えた痛み。





紅い鮮血が白い肌に迸った。





「我慢せずに啼きなよ。ほら」





「あ"っ!」





また刺さる。





「血が見たかったんだろう」





イヅル様の冷たい瞳は笑っている。





こんなの、もう嫌だ…





身体の痛みと心の傷み…





私は泣いた。





「所詮、は僕の手の上で踊る操り人形さ。
生かすも殺すも僕の自由。
の権利は全て僕のものだから」





イヅル様の高笑いが薄暗い部屋に響いた。





さよなら、さよなら…





私は消してもらえない様です。





生きる権利も死ぬ権利もありません。





グッバイ、ブルースカイ。





私は二度と青い空を見る事はないでしょう。











FIN









あとがき
フリー夢なのに暗いというか、痛いです;
すみません;
イヅルが御主人様…
なんか良いですね。
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
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