ドリーム小説 花簪














返さねーとな…


この赤い花簪…





これを拾ったのは昨日。


俺が瀞霊廷の奥にある森を歩いている時だった。


綺麗な黒い髪を靡かせる女が立っていた…



女は此方を向いて少し驚いたような顔をしたかと思うと突然姿を消した。



俺は女の居た筈の場所を捜したが見つからない。


代わりにそこには赤い花簪が落ちていた…



あの女の物だろうか…?




暫く待ってみたが女は戻ってこなかった。






という訳で今日も此処に来た。



そう言えば随分と綺麗な女だったな…


あんな所で一人で何をしていたんだ…?



まさか此処に住んでんのか?




「昨日も来ていましたよね?」



突然、背後で声がした。

振り返ると昨日の女が立っている。



「あっこれ…」



俺は赤い花簪を渡した。



「これ…ありがとうございます!私、昨日散歩の途中で落としちゃって」



女は嬉しそうな顔をして赤い簪を受け取った。



「これを届けるためにわざわざいらして下さったんですか?…日番谷隊長」



何で俺の名前…知ってんだ?



「あっ…すみません。私はです。四番隊の者なんで…」



四番隊か…知らなくても不思議じゃないな…




「別に大した事じゃねーよ」



「やっぱり隊長は心がお広いですね!」



笑っているを見ると何故か和んだ。




「四番隊…なんだよな?」


「えっ…あ、はい!」



が返事をした。




「これからは俺の専属治療員になれよ」



沈黙が流れる。


いきなり過ぎたか?



「よっ…喜んで!」



の声は上擦っていた。



「じゃー宜しくな、。俺の事は冬獅郎でいいぜ」


俺はに口付けた。



真っ赤になるの顔…


綺麗過ぎて近付き難い印象を与えていた筈のの顔は幼い表情になっていた。



可愛いな…



「こんなのは挨拶程度だけどな」






この言葉では髪に付けている花簪より真っ赤になったのは言うまでもない。








FIN






あとがき
8000hit OVERありがとうございますm(_ _)m
ちょっと大胆な日番谷くんでした;
因みに花簪は「はなかんざし」と読みます。
こんなので宜しければ貰ってやって下さいまし。
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