ドリーム小説
I'm So Tired
「─もうボクあかんわ…このまま死ぬわ…きっと…」
「下らない事言ってないで仕事して下さい」
「…酷いなァ…ちゃん…ボクホンマにヤバイねんでェ」
私の上司、市丸隊長は全くと言っていい程仕事をしない。
昨日も書類を全部イヅルさんに押し付けて、お酒を飲みまくっていた。
哀れなイヅルさんは目の下にくまをつくって最悪な顔だった。
「ただのお酒の飲み過ぎです。さっ仕事、仕事!」
ドンっ!!
大量の書類を死にかけ状態の市丸隊長の目の前に突き出した。
「イヤやァ…今日はやらん」
だだっ子みたいなことを言う隊長…
カワイイけど許さん。
断じて。
「今日は≠カゃないでしょ。毎日≠ナしょ。」
「許してェや…ちゃぁん…」
「ダメです。今日こそちゃんとやって下さい」
「…じゃあ仕事やる代わりに膝枕したってや」
膝枕って…そんな恥ずかしい事出来るかっ!!
「却下です」
私は恥ずかしいのでキッパリ断った。
大体そんなトコ人に見られたら誤解される。
「それやったら仕事せん」
…職権乱用(?)だわ。
「分かりました。膝枕します」
私は渋々膝枕を了解した。
死ぬ程恥ずかしいが仕事をしてもらえないのは厳しい…。
苦渋の決断だった。
「ホンマに?ほな早速…。
あーちゃんの膝枕気持ちええわァ」
市丸隊長は何の遠慮も無く私の膝に頭を乗せてきた。
やっぱり恥ずかしい…
「ん?ちゃん顔赤いで。恥ずかしいん?カワイイなァ」
お世辞って分かっててもカワイイなんて言われると顔が更に赤くなった。
「かっ…からかうのは止めて下さい」
「本気やで」
市丸隊長は起き上がって真剣な顔したかと思ったら更にこう続けた。
「ボク…ちゃんの事真剣に好きやで」
唐突な告白に私は有り得ない程テンパった。
…いっ…市丸隊長が私の事が好きー!?
まままままじでぇー!?
どーしよー!?
「返事は?」
「返事は…もう少し待ってて下さい。いきなりな事ですし…でも、
市丸隊長の事が嫌いってワケじゃないですよ」
「どーやったら早よ返事くれるん?」
市丸隊長は私をじっと見つめた。
「仕事したら返事早くなると思いますよ」
私はにっこり笑ってやった。
「そんなん殺生やわ」
少し困り顔の市丸隊長をよそに私は書類を手渡した。
ブツブツ文句を言いながらでも仕事をする市丸隊長を見て私は当分の間、
実は私も市丸隊長のことが好きということを黙っていようと思うのだった。
FIN
あとがき
こんなんでも貰ってくれるという優しいお方、注意事項を読みました上で貰って
やって下さいm(_ _)m
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