夢に消えた


















私はどうすれば良いのだろう…





愛した女は既に他人のもの。





木枯らしが私の傍をすり抜けた…





…」





「白哉さん…お久し振りですね」





久方振りに再会した嘗ての恋人、
は少し痩せている様に見えた。





…私とは互いに結ばれてはならぬ存在だった。





貴族の私と平民の





結ばれぬと分かっていても互いに引き寄せられたのだ。





「幸せか…?」





愚問としか言い様の無い質問をにぶつける。





は儚げに笑った。





「幸せ…だと良いんですが」





は私とは違う男と婚儀を結んだ。





男の方から申し入れがあったと言う。





言葉も交わさぬ内には他人のものになった。





「私は今でもを愛している」





唐突な私の心の内の吐露には一瞬驚いた様だった。





「然し私はもう…」





が俯く。





私はを抱き締めた…





「白哉さん!?んっ…」





そして口付けた…





「いけません…白哉さん…!」





私はの制止する声を無視しその場に押し倒した。





の白い肌に触れる。





私は途端に妙な嫉妬に駆られた。





あの男はを好きに扱える…





何の後ろめたさも無く…





「白哉さんっ!止め…あっ…!」





私はに充分な愛撫を与えず自身を突き挿れた。





「あっ…!」





私はなんて非情な男なのだ…





そう思いつつも腰を打ち付け続けた。





「白哉さんっ…」





その表情は艶やかで艶めかしく、美しい…





私は限界を迎え、の中に欲望を放った…





…愛している…」





「白哉…さん…」





私はに再び口付けた。





あの頃の喜びも…





優しさも、愛しさも、悲しみも…





総ては夢に消えたのだ…





総て…





夢に消えた…









FIN









あとがき
ドロドロというリクを受けたのですがいまいちよく分からないものに…;;
すみません;
宜しければもらってやって下さい;
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
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