暗黒の世界



















私は貴方に好意を持っていました。





尊敬し、そして憧れを抱いていました。





けれども貴方は…





私が知らない貴方をお持ちでした…





…」





私は名前を呼ばれた時、どきりとしました。





朽木隊長には何時も苗字で呼ばれていたからです。





「どうしてその様な怯えた瞳をする。私が恐ろしいのか」





私は朽木隊長の質問には答えませんでした。





と言うよりは、答えられ無かったのです。





私は恐怖に打ち拉がれていました。





一番に信頼していたその人に…





犯されようとしていたのですから…





は私が嫌いなのか」





朽木隊長はまた質問を投げかけました。





私は朽木隊長を嫌いな訳ではありません。





恐怖で声を出す事の出来ない私は首を横に振りました。





「私はを愛している」





私は戸惑いました。





自分の中で色々な感情が起こりました。





朽木隊長のその言葉を簡単に受け入れられる程、
私は出来た人間では無いのです。





「だからが欲しい…」





「んっ…」





朽木隊長が私の胸に触れました。





自分の声では無い様な声が出ました。





とても恥ずかしくて逃げ出してしまいたかったのですが、
手足を縛道で固定されていたのでどうしようもありません。





「美しい肌だ…」





そう言いながら朽木隊長は私に何度も触れます。





恥ずかしくて堪らないのに、気持ち良いのでした…





「あっ…」





「かなり濡れているな」





朽木隊長が耳元で囁きました。





「厭らしいな…口では厭と言って…
本当は快楽を欲しているのだろう…」





私は羞恥で顔が染まっていくのを感じました。





確かにその通りなのかもしれません…





けれど、そんな自分を認めたくはありません。





私は首を横に振りました。





「素直になれ。良いのだろう」





朽木隊長の瞳は冷たく光っていました。





一番に敏感な所を責めます。





私は快楽で頭が真っ白になっていきました。





の達した表情はどの様な表情なのだろうな…」





「いやぁっ!ああっ…!」





一層激しく責められた時、私は果てました。





「次は私の番だ…」





達した余韻の残る其処に朽木隊長のものが入ってきます…





痛くて堪りません。





然し、痛みの中にぞくぞくとするものがあるのも確かでした。





…」





朽木隊長は私に口付けながら腰を打ち付けてきました。





ゆっくりだったり速かったり…





私は意識朦朧となってきました…





パシッ!





「痛っ…!朽木隊長…?」





然し、意識を手離そうとすると朽木隊長の平手が飛んできました。





…最後まで楽しんだ方が良い」





朽木隊長の表情は氷の様でした。





「ああっ…、朽木隊長…あっ…」





私の心の中はぐちゃぐちゃでした。





恐怖と衝撃と快楽と…





訳が判りませんでした。





どうすれば良いかも判りませんでした。





「あぅ…」





一段と激しく突かれたかと思うと
中に朽木隊長のそれが流し込まれました。





私は涙を流しました。





…私はお前が狂おしい程に愛おしい。
絶対に離さぬ…」





朽木隊長は私の髪に触れます。





行為の最中の朽木隊長は悪魔の様に鬼畜で非道でした。





私の心は壊されました。





私は何時の時から…





暗黒の世界に足を踏み入れたのでしょう…





朽木隊長に愛された…





その日からなのでしょうか…











FIN









あとがき
久々鬼畜兄様。
夏目漱石の「こころ」風な書き方に初挑戦;
…頑張りました;
最近…エロばっかだな;
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
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