神経衰弱




















貴方は何時だってそう、神経衰弱みたいに。





何度捲ったって答えが見付からない。





とても愛してるのに…





「止めておけ」





イールフォルトは何時も言うの。





「あまりウルキオラに深入りするな、自身の為にも」





「何度も聞いたよ…イールフォルト。分かってる」





イールフォルトは厳しい顔付きで私を見てる…





私はイールフォルトを怖ず怖ずと見上げた。





が心配だからだ」





分かってるよ…





けど、好きなものは仕方無い。





振り向いてくれない相手にのめり込む事は駄目だと分かってる。





けどね…





愛してるの、ウルキオラを。





「あっ、ん…やぁ」





愛の無い、欲を満たすだけの行為…





私はそれでも嬉しかったの。





愛する貴方と繋がってるから…





「ああっ、もう駄目…!」





絶頂に導かれていく…





貴方の欲望の証が流し込まれる感覚が身体中に伝わった。





行為後の気だるさの中に隠れ潜む、虚しさ…





「俺はそういう感情には興味が無い」





愛してるという気持ちを伝えても何時もその返答が返ってきた。





「そう、ごめんね」





私はそれしか言えなかった。











名前を呼ばれただけでどきりとする。





「何?」





私は精一杯の笑顔をウルキオラに向けた。





「今日も良かった」





「ありがとう。私も良かった」





私は身体しか必要とされてない。





それでも…





傍に居れるだけで良い筈なの…





「俺はこれで…」





「うん…」





ウルキオラが部屋を去った。





…」





入れ替わる様にイールフォルトがやって来る。





「慰めなんか要らない」





私はこれからも、悲しいソリティアみたいに…





一人で神経衰弱を続けるの…





捲っても捲っても答えの見付からない神経衰弱を…





涙なんか要らないのに流れる。





「私が欲しいのはウルキオラなの」





私の言葉は独り善がりに、虚しく部屋に響いた…









FIN








あとがき
イールフォルト書けてめっちゃ嬉しい夢咲です。
一応はウルキオラ夢なんですけどね;
ウルキオラ←ヒロイン←イールフォルトみたいな図式なんですよ。
因みにソリティアは一人遊びの事です。
では、こんな話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m
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