おとぎの国のお姫様は麻薬中毒者〜Chapter 8〜





















私は…
お薬が無いと生きていけない身体になってしまった様です。
イールフォルトさんが仰った通りです。


身体中を支配する恐怖感。
恐ろしい幻覚を見ました。
躍る極彩色の数字達ではありません。
多数の虫達が私の身体を這っていたのです。
その感覚の気持ち悪さは何にも例えようがありません。
私は身体を掻き毟りました。
しかし虫達は離れないのです。
私の肌から血が滲み出るだけ…
私はお薬が欲しくなりました。
欲しくて、欲しくて、欲しくて仕方が無くて…
私はお薬を打ちました。
そして解放されるのです。
恐怖感は幸福感に変わりました。



満たされた感覚の中で気付いたのは
ドアに挟まった一枚の紙でした。


“愛する姫へ
大事な話がありますのでいつもの場所に来て下さい。
イールフォルト・グランツ”



イールフォルトさんからのメッセージ。
私はお城の裏口へと行きました。



「お待ちしていましたよ、姫」

「イールフォルトさん…」

姫は僕の事が好きですか?」



笑うイールフォルトさん。
優しい笑顔に見えますが、冷たく見えたりもします。
お薬のせいでしょうか、
極彩色の光がイールフォルトさんを包み込んでいました。


「はい」

「そうですよね。僕の奴隷だと誓いましたからね」

「はい…」


イールフォルトさんが私を抱き締めました。
イールフォルトさんの細い指が私の身体を這います。
触られた場所は熱を帯びました。


「薬が欲しいだろう?俺に気持ち良い事をして欲しいだろう?
だったら俺に付いて来るんだ。いくらでも与えてやる」

「あっ…いっ…イールフォルトさん…ああ…!」


卑猥な水音が私の秘所から聞こえます。
身体が震えて、立てない程に気持ち良いのです。



「気持ち良いのか?」

「はい…あっ」

「此処が良いんだろう?」

「いやぁ、だめぇ…」



私は外だという事も忘れて快楽に身を任せました。
頭が真っ白で…
もう何も…


「愛してる、姫…俺だけの姫」



私はイールフォルトさんの奴隷。
だからイールフォルトさんに付いていきます。
私は…
お薬も気持ち良い事も…
無しでは生きていけないんです…









もうすぐ終わりますね、これも;
イール二重人格っぽい;
06/04/02   AM02:14


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